⑨依存依存
起こされるとそこに彼女がいて、体の芯から通じ合うように世界に2人しかいないような錯覚に陥りながら、最大限の依存関係が四六時中続いた。
知人や大人との世間話でこれはいけないのかも知れないと、お互いそういう事があって試すように依存関係を壊しにかかっても、話し合い、通じ合い、結局びくともしなかった。確かめて更に深みにハマるように全細胞が依存していく。追いすぎて、追われすぎて、求めているのは社会的な何かとは違う個人だから、とても信じられないぐらい、満たされていた。怖いものが存在しない。今となれば2度とあの感覚は得られないことはハッキリしている、と書くべきだろうけど実際は、そうなり、そうさせる「才能」がある個人どうしの時、分からないと僕は思う。
でも、…もう嫌なんだよ、こういうのが。
では、まぁこういう事なんじゃないかな?
「次はもっと優雅にね。」
うん
⑨依存依存、終わり