①どうしても音楽が好きらしい
色んな事があった。
色んな人生を考えたし、考えるしかなかった。
ボーカルがいた。ピアニストが、ドラマーがいた。ベースがいて僕はギタリストだった。
理論や技術を教えてくれた人がいた。助っ人がいた。大人がいた。
彼女がいた。同棲もした。車を持ってた。
浮気したし、浮気された。
夜働いた。仕事で誰かに殴られた。
オーディションを受けた。曲が採用された。
彼女を失いそうな時、音楽活動を止めて、彼女を養う為に進学を決めた。
資格を取った。
彼女は彼氏を作った。僕は彼女と浮気を繰り返した。
ギターは弾けた。でも一番好きなのは違った。
1番作曲が好きで、楽器ならピアノが好きだ。
ピアノは下手だった。作曲も自分が作りたい曲になっていなかった。
とにかくお金が無かった。
3歳のころから音楽好き。キーボードを弾いていたし、家に暫くピアノもあった。
音楽活動をやめた15年と何年か前、でも僕は結局作曲を続けた。活動はしていない。
活動になったら期待され、そして期待を裏切るだろう。本当にそんな実力しかなかった。
上手い、凄い、いい、好き、よろしくお願いします、、高評価があっても僕にはそんな実力はない。聞こえない。僕の中に決して染み込まない、共鳴しない。
例えば僕が僕を作曲家だと思わないし、好きな作曲家じゃない。
音楽が好きだ。作曲が好きだ。
だから聞き続けたし作り続けた。パソコンを使って、ギターを使って、15年以上活動をしないで作曲を続けた。
15年以上やめられなかった、これが正しい。
①どうしても音楽が好きらしい、終わり